2024年9月20日、東京都からマッチングアプリ「TOKYO縁結び」がリリースされました!これにより、都内在住や都内へ通勤・通学している人にとって新たな婚活の手段が増えたことになりますが、気になるのは既存のサービスとの違いです。この記事では既存サービスのIBJ 系列の結婚相談所との違いについて説明していきます。
「TOKYO縁結び」とIBJ系列の結婚相談所の違いを比較!
登録できる人
「TOKYO縁結び」
「TOKYO縁結び」に登録できる方は以下の条件を満たす方です。
① 結婚を希望する18歳以上の独身の方
② 東京都内に在住・在勤・在学の方
③ インターネット接続可能なスマートフォンやパソコンを所有し、自力で操作できる方
IBJ系列の結婚相談所
多くの結婚相談所で共通している条件は以下のものになります。
① 独身であること
② 安定した収入があること(男性)
③ 結婚に対する意思を持っている
結婚相談所によっては上記に加えて、年齢制限や年収の制限、婚活に対する意気込み・マインドを重視するところもあります。
年収を重視するような書き方にも見えますが、実際は(少数ですが)大学(院)生も活動しています。
登録に必要なもの
「TOKYO縁結び」
「TOKYO縁結び」の登録に必要なものは以下のものがあります。
① 写真付き本人確認書類(パスポート、運転免許証、マイナンバーカードなど)
② 独身証明書
③ 年収を確認できる書類(源泉徴収票など)
④ プロフィール掲載用写真
⑤ 誓約書
⑥ 登録料11,000円(税込み)(2年間分)
IBJ系列の結婚相談所
IBJ系列の結婚相談所では入会時に以下のものが必要となります。
① 写真付き本人確認書類(パスポート、運転免許証、マイナンバーカードなど)
② 住民票(現住所証明書)
③ 独身証明書
④ 卒業証明書のコピー(短大卒以上の方のみ)
⑤ 国家資格免許証コピー(医師・弁護士・その他の国家資格を保有する場合のみ)
⑥ 収入証明書(男性のみ)
「TOKYO縁結び」と比較して、必要な書類が多いですが、これら書類のおかげでIBJ系列の結婚相談所ではプロフィールの信頼性が担保されているのです。
登録までの流れ
「TOKYO縁結び」
登録フォームから入会申し込みをし、その後事務局より会員番号が送られてきます。
オンラインで入会面談を実施します。
- プロフィール/自己PR/希望条件 を入力します。
- 必要書類をアップロードします。
- 価値観診断テストを受験します。(任意)
- 登録料を支払います。
IBJ系列の結婚相談所
入会してみたいと思う結婚相談所をピックアップします。
結婚相談所は無数にあるので、1つだけでなく複数の相談所の話を聞いて比較検討することをお勧めします!
STEP 1 で話を聞こうと思った結婚相談所と実際にカウンセリングを行います。
カウンセリングでは、サービスの内容やどんなカウンセラーがいるのか、理想の結婚像の話をしたり実際の検索結果の画面を見せてもらえたりします。
この相談所と伴走していくぞ!という気持ちが固まったら入会手続きとなります。
書類にサインをし、必要な書類集めに取りかかります。
書類集めと同時進行でプロフィール作成をします。
自分で1から作成しなければならない相談所から質問事項に答えた内容を基にすべて作成してくれる相談所まで様々です。
また、プロフィールに大切な写真撮影も行います。プロフィールを見てもらうためにも、スタジオで撮影してもらうようにしましょう。撮影スタジオと提携している相談所も多くあります。
活動の流れ
「TOKYO縁結び」
相性・価値観にあった相手をAIが紹介してくれます。
希望条件から相手を検索することもできます。
マッチング後、システム上で待ち合わせ時間や場所を調整します。
オンラインお見合いを選択することも可能です。
お見合い後、お互いに良いと思ったらお友達期間として交際が始まります。
この段階になって連絡先の交換やシステム上でのメッセージのやり取りが可能になります。
他の紹介やお見合い、複数の人との交際も可能です。
お互いに希望した場合、1対1の真剣な交際になります。
この段階になると、紹介やお見合い、その他の人との交際はできなくなります。
お互いが納得したら、退会となります。
IBJ系列の結婚相談所
条件を選択し、お見合いをしてみたい人に申し込みをします。
所属する相談所、プランによって1か月に申し込める人数は決まっていますので、ペース配分を考えて申し込みましょう。
(相手から申し込まれた場合はカウントされないので、積極的に受けていきましょう!)
また、相談所によっては紹介をしてくれるところもあります。
マッチングが成立すると、日程およびお見合い場所が調整されます。
お見合いでは仕事や趣味の内容を中心に1時間ほど会話をします。
お見合い後、お互いにもう少し相手と話してみたいと思った場合、仮交際へと進みます。「TOKYO縁結び」でいうところのお友達期間にあたります。
仮交際期間中はお互いに将来の結婚像や結婚観について話し合い、自分と相性が合うかどうか確認する段階になります。
こちらも他の方とのお見合いや複数人の仮交際をすることが可能です。
仮交際を経て、お互いに結婚を前提にお付き合いしたいと思った場合、真剣交際へ進みます。
こちらも「TOKYO縁結び」同様、1対1の真剣な交際になり、お見合いや複数人との交際はできなくなります。
真剣交際では、指輪選び、親挨拶、プロポーズなど実際に結婚へ向けた動きが中心となります。
もちろん、結婚後の暮らしに関する具体的な話も行います。
お互い結婚へ向けた意思が固まればプロポーズを行います。
無事、プロポーズが成功となれば成婚退会となります。
「TOKYO縁結び」と IBJ系列の結婚相談所 のメリット
「TOKYO縁結び」と IBJ系列の結婚相談所 にはそれぞれ、以下のようなメリットがあります。
「TOKYO縁結び」
費用が安い
行政が運営するということもあり、2年間で登録料11,000円(税込み)はかなり価格が抑えられています。1か月に換算すると500円以下なので、金銭的に厳しい人でも気軽に始められます。
安心感
行政である東京都が運営をしているため、非常に信頼性が高いサービスとなっています。また、個人情報の保護の観点からも民間の企業と比較して安心感が持てるものとなっています。
AIによるマッチングシステム
AIによる価値観診断を基に、自動で相性が合う人を紹介してくれるため、効率的に会いたい人を見つけることができます。
サポート体制
専門スタッフに相談できる体制があるため、恋愛初心者の方でも安心して婚活をすることができます。
出会える相手が近郊に住んでいる
利用者は都内在住、あるいは都内へ通学・通勤している方に限られるため、直接会いやすいシステムとなっています。
また、将来的に一緒に住むとなっても居住地をどこにするかという問題で大きく揉めることは少ないでしょう。
IBJ系列の結婚相談所
プロフィールの信頼性が高い
各種書類・証明書を基にプロフィールが作成されているため、プロフィールは非常に信頼性が高いものとなっております。
スペックが高い人が多い
男性の84%が年収500万円以上、女性でも約62%が年収400万円以上のため、男女ともにスペックが高い人が多く活動しており、質の高い出会いをすることができます。
全国からパートナーを探すことができる
IBJに登録している人は現在9.4万人(2024年8月時点)。
そのため、今住んでいる場所から移住する予定がない人でも、今の居住地周辺だけではなく、移住してきてくれる人も含めて全国からパートナーを探すことができます。
また、将来的に別の場所に移住しなければならない人であっても、移住先に住んでいる人の中からパートナーを探すことができます。
サービスが手厚い
しっかりした相談所を選べば、非常に手厚いサポートを受けることができます。担当の仲人が付きますので、月1回の面談やデート場所の相談、交際中の相手の熱量の確認、プロポーズの要望を相手に聞いてもらうなどをお願いすることができます。当事者同士だけでは認識の齟齬が生まれやすい問題も仲人を挟むことで、スムーズに進めることができます。
期間が決まっている
IBJ系列では、ルールとして「仮交際・真剣交際ともに3カ月の合わせて計6カ月以内に成婚退会をしなければならない」というルールが設けられています。
期間が決まっているからこそダラダラと付き合うことなく、結婚へ向けて最短距離を走れるので、非常に効率よく婚活を行うことができます。
成婚退会の定義はプロポーズの成功
IBJ系列の結婚相談所では、成婚退会の定義はプロポーズの成功、すなわち「婚約」となっています。
結婚目前で退会できるため、安心して成婚退会できます。
「TOKYO縁結び」と IBJ系列の結婚相談所 のデメリット
「TOKYO縁結び」
エリアの制限
対象者が都内在住、あるいは都内への通勤・通学者となっているため、使用できる人がかなり限られています。「TOKYO縁結び」である程度成功事例が生まれれば、他の地域でも似たようなサービスが発生したり、対象エリアの拡大が期待できます。
婚活の長期化の可能性
IBJ系列の結婚相談所とは違い、お友達期間や真剣交際期間が定められていません。
そのため、結婚へ向けた大事な話をいつまでもできずにダラダラと交際関係を持ち続けてしまう可能性があります。
当事者同士で結婚へ向けて目標と期限を設定する必要があります。
専門スタッフはあくまで相談役
専門スタッフの役割はあくまでも「活動中の悩みや心配事の相談」。
そのため結婚相談所の仲人とは異なり、自身の交際中の相手がどう感じているかを知ることはできません。
交際を進めるうえで、温度感の違いから交際終了になってしまう可能性があります。特に男性は、自分の思いを伝えるときは先走らないよう、慎重になりましょう。
退会時の定義があいまい
IBJ系列の結婚相談所では成婚退会の定義は「婚約」でしたが、こちらでは特に定義が決まっていません。
そのため、場合によっては結婚の可能性が低い状態で退会してしまうことがあるかもしれません。
婚約しない状態で退会する際は、退会後の動きを専門スタッフに相談してから退会するとよいかもしれません。
婚前交渉が禁止ではない
IBJ系列の結婚相談所では、婚前交渉が禁止となっていますが、「TOKYO縁結び」では特にそういった規定はありません。そのため、特に女性は一部の紛れ込んでくる「ヤリモク」には注意が必要です。
IBJ系列の結婚相談所
費用が掛かる
入会料や成婚退会料だけでも相談所によっては約40~50万円ほどかかり、月会費も別途かかります。また、お見合い料が必要な相談所もあります。
特に男性は、お見合い時のお茶代をお相手の女性分と自分の分の2人分出さなくてはなりません。お見合い場所もラウンジで行われることが多く、そのような場所は単価が高いので、場合によっては1回のお見合いで5000円ほどかかることも…
そのため、ある程度金銭的に余裕がないと活動の継続が難しいです。
条件が悪いとお見合いが組みにくい
結婚相談所で活動する場合、強いライバルがいることを忘れてはいけません。
自身の条件が悪い場合、お見合いすら組めないことが多々ありますが、諦めずに自分からどんどん申し込む行動をしていきましょう。
地域によって会員数に差がある
IBJの会員は主に大都市圏に集中しています。そのため、地方で活動する人にとっては、自分の望む条件に合致する人が少なくなってしまう傾向があります。
そんな時は、条件を広げてみたり、隣県を視野に入れてみる、その地方での婚活サービスと併用する、自分の地域に来てくれそうな人を全国から探すなどしてみるといいかもしれません。
婚前交渉が禁止である
IBJ系列の結婚相談所では、ルールとして婚前交渉が禁止となっています。
そのため、カラダの相性を絶対に確かめたいという人にとっては不向きな活動場所となります。
まとめ
「TOKYO縁結び」は安価で効率的な出会いを提供し、AIによるマッチングが特徴ですが、サポートの手厚さや対応地域が限られることが課題です。一方、IBJ系列の結婚相談所は費用がかかるものの、プロのカウンセリングと全国的に出会いの可能性があります。自身のニーズに応じて、どちらを選ぶかが重要です。余裕がある人は両方で活動をすることでスムーズに婚活を終えられるかもしれませんね!
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